妊娠7ヶ月.おしりに突き刺すような痛みがあり座位,立位,歩行がつらい(30代女性)
- ligarechiro
- 2017年8月1日
- 読了時間: 3分
妊娠7ヶ月.左おしりの突き刺すような痛みで来院.
一昨日から急激に痛みを感じるようになったが,きっかけは分からない.殿部(座った時に椅子に当たる部分)に最も強く痛みを感じており,歩行や階段の昇降での左足への荷重に伴って増悪する.現在は座っていても同部位の痛みが誘発される.立っていても,左への荷重で痛みがあるため右足で庇うようにして立っている自覚がある.今回の発症以前に同様の症状を経験したことはない.今まで感じたことのあるもっとも強い痛みを10とすると,現在の痛みは8.
元々,高校時代から股関節の緩さを感じており,長距離の歩行などでたまに″外れる″感じがして痛みも起こる.カイロプラクティックは初めてだが,妊娠中の施術が可能と知りリガーレカイロプラクティックへ来院.
<初診時の状態>
おしりの筋肉(左内閉鎖筋,梨状筋,双子筋周囲)の圧痛.
左股関節の周囲の筋肉(殿筋など)の過緊張.
座位から立位に移る時など,左股関節の筋力発揮で強く痛みが誘発される.
下部腰椎と仙骨の可動性制限.
<1回目>
腰椎,骨盤の可動制限に対してマニピュレーションを実施.
股関節の可動域回復を狙ったモビリゼーション.
筋緊張に対し緩和操作.
施術後,座位に痛みを感じなくなった.また,楽に歩行ができる.
<2回目>
1週間後の来院.
痛みの強さがかなり減っている.階段の昇降も問題なく行えている.
股関節を外側に開く動作に痛みが残っている.
同様の施術を継続して行う.
エクササイズの指導を行う.
<3回目>
股関節はたまに痛みを感じるが,楽な状態を維持している.
背中や肩の張り感も気になる.
肩甲帯の問題も含めて施術を行った.
ストレッチの指導を増やし,来院頻度を下げメンテナンスに移行.
<担当 佐々木コメント>
今回の痛みは妊娠中に起こったものですが,高校時代から感じている股関節の緩さがあり,股関節周囲の筋緊張のバランスの悪さが元々ベースとしてあったものと思われます.特に痛みのある閉鎖筋などの筋肉は,座骨から大腿骨にかけて後ろ側を回り込むように付着していて,股関節の外側への回転を担っています.荷重が股関節にかかるときは,これらの股関節の周囲の筋肉が同時に緊張して安定化を図るため,収縮時の痛みが起こってしまいます.
これらの筋肉は仙骨神経などの骨盤から外に出てくる神経の支配を受けているため,骨盤周囲の関節の機能が障害されていると,筋肉の痛みがでる場合があります.
この症例では,骨盤・腰椎の関節の動きを改善した直後からある程度の症状の改善がみられました.その後筋肉のバランスを整えていくことで,日常生活上の痛みの誘発を減らしていくことが出来ました.
この症例のように元々骨盤まわりの症状がベースにある場合,妊娠中の骨盤のアライメントや安定性の変化に伴って強い症状を出す場合が多いです.おなかが大きくなってからも負担を最小限にした施術を行なっていくことは十分可能ですが,うつ伏せになれないなどの理由からアプローチの手段は通常より限られてきます.腰部,骨盤,股関節周囲の症状がある場合は,妊娠初期までにある程度機能を回復させておくことが望ましいですね.
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